【佐渡海水浴】海の危険な生き物たち

※2023年8月更新

8月に入り暑い日も続き、佐渡では海水浴シーズンの最盛期を迎えました。スノーケリングや磯遊びをして海の生き物たちと触れ合う機会も多いと思います。

しかし、海には無害な生き物たちとともに、危険な生き物たちも存在しています。

 

本日は海にいる気をつけるべき生き物たちを実体験とともに紹介します。

とっとのけ

keisotyo – 自分で撮影, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=9419957による

とっとのけとは・・・

佐渡の海に入るとき地元の方から「とっとのけに気をつけろ」と言われることがあります。

最初に聞いたときに「ん?佐渡の海にいる妖怪かな?」と思いましたがそうではなく、

とっとのけとは佐渡の方言で、正式名称はシロガヤと言います。

見た目は海藻のようですが、植物ではなくクラゲやイソギンチャクと同じ刺胞動物です。

比較的浅い場所でも群を作って生息しています。

 

こいつに刺されると、比較的強い痛みを感じ、1週間ほど痒みが残ったり水疱ができることもあります。

 

ちなみに・・・シロガヤは漢字で書くと白榧。佐渡で有名なかやの実の、榧です。榧の葉に形が似ているからシロガヤと呼ばれています。

 

ちんくいむし

NOAA – Rotated, cropped and sharpened from the image available at NOAA., パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=16468555による

ちんくいむしとは・・・

ちょっと言葉に出すのは恥ずかしいちんくいむしは通称で、正式名称はゾエアと言います。

名前の由来は言及しませんが、きっとそういうことなんだと思います。男性の皆さんお気をつけください。

 

ゾエアとはエビやカニといった甲殻類の幼体の総称です。2~3mm程の小さい生き物です。

ちんくいむし自身に泳ぐ力はなく、潮に流されて潮溜まりや波打ち際などに漂い、海水温が高くなる時期に多く発生します。

刺されるとダニや蚊のようにポツポツと赤い斑点ができ、刺胞動物のように毒はないですが、人によって大きく腫れることもあります。

何かに刺されたけど、クラゲのようなミミズ腫れにはなっていない場合はこのちんくいむしであることが多いようです。

人によって無症状の人もいるし、敏感な人はかゆみを伴う人もいて、非常に小さいのでラッシュガードの隙間から入ってくるなんてこともあり、毒はないですが、ちょっと厄介なやつですね。

クラゲ

「お盆すぎての海水浴はクラゲが出るから気をつけろ」とよく聞くと思いますが、実はクラゲって年中存在します。クラゲの活動に適した海水温20~30℃になるお盆の時期に成長したクラゲをよく目にするため、このように言われています。

ミズクラゲ、アンドンクラゲ、アカクラゲ、クラゲの仲間ではないですが見た目が綺麗なカツオノエボシなどが存在します。

ミズクラゲ

I, Luc Viatour, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=10423311による

ミズクラゲは強い毒性はなく、刺されたことに気づかないか、刺されても少し痒みがあるくらい。

水族館の癒しゾーンにいるあれです。人を癒し刺されても強い痛みもない。大変優秀なクラゲです。

アンドンクラゲ

Jony Cooper – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=56242407による

海水浴中に刺されるほとんどはアンドンクラゲが原因のようです。日本海側では6〜8月に発生し、体が透明で、見つけにくいのが特徴です。

刺されるとピリピリと痛み、皮膚がミミズ腫れの状態になります。

カツオノエボシ

砂浜に打ち上げられていることもあるカツオノエボシはとても綺麗な色をしていてついつい触りたくなりますが、触ってはなりません。非常に危険です。

猛毒の刺胞動物で刺されると電気が走ったような激痛があり、幹部は赤くミミズ腫れになります。ショック症状を起こすこともあります。

刺された場合、速やかに医療機関で医師の診察を受けることをお勧めします。

アカクラゲ

Ishikawa Ken from Kamakura, Japan – Flickr, CC 表示-継承 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=527483による

2m以上の触手を持つのが特徴です。針に刺さったようなチクとした痛みと火傷のような痛みがあり、患部はミミズ腫れになります。

毒針が乾燥し鼻などに入るとクシャミなどを引き起こすことがあるため、ハクションクラゲとも呼ばれます。

クラゲに刺された時の対処法

日本ライフセービング協会にクラゲに刺された時の対処法が載っていますのでこちらもご参考にどうぞ。

クラゲにさされたら

海の生き物に刺された時の体験談

2021年8月初旬、その日は佐渡市羽茂で最高気温37.9℃を記録するとても暑い日でした。

そうだ!仕事終わりに海に入ろう!そう思ったSUIスタッフはラッシュガードを着ることもなく、短パンで佐和田で海水浴を楽しんでいました。

しばらくしたら、足にピリピリ・チクチクと痛みを感じました。

「あ、なんか刺されたな」そんな感覚で刺されたであろう箇所を確認しますが、形跡が見つけられません。

 

5分ほど経って再度確認すると見事なミミズ腫れが現れていました。

 

 

その場では特に何も処置することなく、片付けなどをして1時間くらい経って家に帰ってからネットで処置方法を検索し、患部を40℃以上で温めてみることにしました。

袋にお湯を入れ患部に当ててみます。刺された部分は敏感になってるのかずっと温め続けるとヒリヒリと痛むので、少し当てて離すを何回か繰り返しました。

30分ほど繰り返したらだんだんと痛みやヒリヒリ感もなくなりました。

その後クラゲに効くと書かれてある強めの軟膏を塗って寝ました。ちなみに塗ったのはムヒアルファEXです。

 

1日経った後の状態です。数字の6のような模様がくっきり浮き上がりました。

見た目は赤くなっており痛々しいですが、痛くも痒くもありません。

その後数日経っても赤くあとは残っていますが、特にかゆみなどもなく過ごせています。

 

幸いアナフィラキシーを起こすこともなく、ちょっとヒリヒリするだけで済みました。

水中を目視で生き物の存在を確認したわけではないので、実際何に刺されたのかわかりませんが、そこまで強い痛みを感じなかったので上記で紹介したアンドンクラゲではないかと思います。

次回海に入る際は同じ経験をしないように肌を守る対策をした上で楽しみたいと思います。

 

海の危険な生き物の記事を書きたいなと思っていたところ実際に刺されるとは。。ブロガー冥利に尽きます。

 

※ 以上は体験談であって、正しい処置方法として紹介しているわけではありません。

最後に

上記で紹介した以外にも海にはたくさんの危険な生き物たちがいます。

毒のある生物に刺されたとき最悪の場合強いアレルギー反応、アナフィラキシーショックを起こす場合もあるので、刺されたと思ったら直ちに海から上がり、患部の処置とともに体調の変化にも留意する必要があります。

皮膚科や病院へ行って処置してもらうことを強くおすすめします。

 

海には危険な生物が存在している事は確かなので、お盆前だから安全など思わず、海に入る際は裸足ではなくマリンシューズを履き、ウェットスーツラッシュガードなどを着てなるべく肌の露出を抑えるなど、できるだけ対策をした上で海水浴をお楽しみください。

気になる生き物がいてもむやみやたらに素手で触るのも危険です。見て楽しむ分にはいいですが、やむを得ず触る必要があるときはマリンスポーツ用の手袋を着用の上触れてください。

 

佐渡には監視員が常駐する佐渡市指定の海水浴場が7つあります。海水浴場一覧はさど観光ナビでご確認ください。

シーズン到来!佐渡市指定海水浴場のご紹介

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!